外窓交換の時期?目安は?

2024年10月31日(木)

みなさん、こんにちは!
大阪市東成区のまいりほ東成店の竹内です(`・ω・´)ゞ

今回はリフォーム産業新聞に外窓についての記事があったので見ていきたいと思います。

この記事では、LIXILのサッシ・ドア事業部の商品開発室リーダーの方が、
昔から現在にかけての外窓の性能の進化、現在の性能、交換時期の目安等が綴られています。

製品の進化

住宅用サッシは近年で大きな進化を遂げています。
1990年代にあった省エネ基準の制定を皮切りに各メーカーが高性能なサッシを開発していきました。
近年この動きがより加速しています。

サッシの性能には以下の4つがあります。

気密性:サッシの隙間から空気が漏れないようにする性能
水密性:風雨にさらされても水が室内に浸入しない性能
耐風圧性:強風や台風などの圧力に対して変形や破損を防ぐ性能
断熱性(熱貫流率):室内外の熱移動を抑え、快適な室温を保つ性能

これらの数値が高いほど高性能なサッシであると言えます。
それぞれの性能について見ていきたいと思います。

気密性

気密性はサッシの隙間からどの程度の空気の出入りがあるかを示す性能のことで、隙間が小さい程性能が高くなります。
JISではA-1からA-4までの等級があり、A-4が最高等級となっています。
1970年頃の気密性はA-2でしたが、現在はA-4が標準となっています。

水密性

水密性は屋内への雨水侵入をどの程度防げるかの性能となっています。
こちらの試験方法がやや複雑で割愛しますが、こちらもJISでW-1からW-5まで等級があり、
1970年当時はW-2でしたが、現在はW-4が主流となっています。

耐風圧性

耐風圧性は強風など内外からの力に対してどの程度耐えられるかを示す性能です。
その性能は最大加圧圧力の値で等級が分けられています。
1972年に販売されたサッシの性能はS-1等級で800Pa(パスカル)でした。
現代では同社のサッシの製法はS-3で1600Paがスタンダードになっています。
また最高等級はS-7の3600Paと昔に比べ4.5倍の圧力に耐えれるようになりました。

断熱性

気密性、水密性、耐風圧性は一昔前から大幅に性能が向上したが、断熱性についてはここ数年で飛躍的に性能が上がっています。
断熱性は熱貫流率という、熱の伝わりやすさを示す値で等級が分けられており、数値が低い程高性能となります。
1988年発売の商品では熱貫流率はH-1の4.7Wでしたが、1996年以降から格段に性能があがり、現在ではH-5の2.3Wが標準となっています。

サッシの交換時期

サッシは簡単には壊れない住宅建材の一つで、なかなか交換したりする機会がないと思います。
しかし、年々甚大化する自然災害への対応や冷暖房効率を高めて快適に暮らしていくためには、時代にあった性能のサッシに切り替えが望ましいです。
この記事では、一つの目安として30年とされています。
明確な理由は記載されていませんが、30年前と比較し大幅に性能が向上しており、見直す節目として適当というのが私の見解です。

まとめ

今回はサッシの性能の進化・交換時期を見ていきましたがいかがでしたか?
サッシは堅牢な設備の一つで、割れたり・不具合起きたりしない限り、なかなか交換という発想にならないと思います。
しかし、1990年代のサッシと現在のサッシでは性能が大幅に向上しています。
冷房や暖房の効きにも大きく影響してきます。
30年以上交換してない方は、交換を検討してみてください!
内窓を設置するという方法もありますので合わせて確認下さい!
また、先進的窓リノベ事業が毎年環境省から実施されています。
こちらを利用することで大変お得に設置・交換することができます。
是非こちらの事業も利用してください!