こどもみらい住宅支援事業 水回り編

2022年4月30日(土)

みなさん、こんにちは!
大阪市東成区のまいりほ東成店の竹内です(`・ω・´)ゞ

こどもみらい住宅支援事業というものを知っていますか❓
国土交通省の政策で子育て支援およびカーボンニュートラル実現に向けて支援を行うというもので、要約すると、新築やリフォームすると補助が受けられるというものです。
このこどもみらい住宅支援事業ですが、去年の末ぐらいから始まり2022年10月31日までの期間となっていました。
しかし先日、原油価格・物価高騰による住宅価格上昇への対策として追加予算が発表され、さらに期限が2023月3月31日までと5ヶ月延長になりました❗
このように現在注目されているこどもみらい住宅支援事業は、新築で最大100万円、リフォームで最大60万円の補助金を受け取ることができます。
新築やリフォームをされる方は是非利用したいですね❗

そこで今回は「まいりほ」の強みでもある水回りリフォームに特化した、こどもみらい住宅支援事業のお得な利用方法について解説できたらと思います。

対象リフォーム

こどもみらい住宅支援事業の補助を受けるには様々な条件があります。
詳しく説明すると長くなるので…要約すると以下の2つ条件を満たす必要があります。

①断熱改修もしくはエコ住宅設備の設置
②補助額の合計が5万円以上

①については表にもあるように、扉やガラス・外壁等の断熱工事もしくは節水型トイレ等のエコ住宅設備の設置が必要となります。
それぞれの工事には補助額が設定されており、制度を受けるにはその合計が5万円以上となる必要があります。
それが②の条件になります。

補助額の例(一部)

次に水回りリフォームを実施した場合について考えていきたいと思います。

水回りリフォーム

①の条件にあったエコ住宅設備の内容は以下のようになっています。

・太陽熱利用システム
・節水型トイレ
・高断熱浴槽
・高効率給湯機
・節湯水栓

これらを水回り設備ごとに分けると表のようになります。

設備 対象工事
キッチン 節湯水栓
お風呂 高断熱浴槽
節湯水栓
トイレ 節水型トイレ
洗面台 節湯水栓
給湯器 高効率給湯機

 

 

 

 

 

これを見れば分かるように、水回りのリフォームすると①の条件を必然的に満たすことになります。
なので問題になってくるのは②の補助額の合計が5万円以上になります。

水回り工事の補助額

補助額は工事ごとに細かく設定されています。
こどもみらい住宅支援事業を利用する場合には先に補助額の合計が5万円以上になることを確認する必要があります。
水回りに関連する対象工事および補助額は以下のようになります。

対象工事 条件 補助額 対象設備(参考)
高断熱浴槽 24,000円/戸 お風呂
高効率給湯機 24,000円/戸 給湯器
節水型トイレ 掃除しやすい機能あり
掃除しやすい機能なし
19,000円/台
17,000円/台
トイレ
節湯水栓 5,000円/台 キッチン,お風呂,洗面台
ビルトイン食器洗機 19,000円/戸 キッチン
掃除しやすいレンジフード 13,000円/戸 キッチン
ビルトイン自動調理対応コンロ 10,000円/戸 キッチン
浴室乾燥機 20,000円/戸 お風呂
手すりの設置 5,000円/戸 お風呂,トイレ
段差解消 6,000円/戸 お風呂,トイレ,洗面台等

このように1箇所あたりの補助額は5,000~24,000円となっています。
なので5万円以上とするにはこれらを複合して工事する必要があります。

工事例(水回り編)

ここではこどもみらい住宅支援事業を利用するための工事例をいくつか紹介できたらと思います。

システムキッチン工事

システムキッチンを工事した場合、以下の工事が対象となります。

対象工事 補助額
節湯水栓 5,000円/台
掃除しやすいレンジフード 10,000円/戸
ビルトイン自動調理対応コンロ 13,000円/戸

キッチン単体工事の場合は補助額の合計が28,000円となり、残り22,000円分必要となってきます。
組み合わせる工事としては以下のものが考えられます。

対象工事 補助額 設備
高効率給湯機 24,000円/戸 給湯器
ビルトイン食器洗機 19,000円/戸 キッチン
節水型トイレ 19,000円/台 トイレ
節湯水栓 5,000円/台 洗面台
手すりの設置 5,000円/戸 トイレ
段差解消 6,000円/戸 トイレ,洗面台等

給湯器が交換時期であれば、合わせて工事することで24,000円の補助額を受けることができ、合計52,000円となり条件を満たすことができます。
キッチンと同時に工事しやすいもので「ビルトイン食器洗機」がありますが、補助額が19,000円で合計しても47,000円となり、やや足りないので注意が必要です。
交換時期に合わせて、食洗機+洗面化粧台、トイレ+洗面化粧台、トイレ+手すり設置or段差解消 なども良いと思います。

ユニットバス工事

ユニットバスを工事した場合、以下の工事が対象となります。

対象工事 補助額
高断熱浴槽  24,000円/戸
節湯水栓  5,000円/台

ユニットバス単体工事の場合は補助額の合計が29,000円となり、残り21,000円分必要となってきます。
組み合わせる工事としては以下のものが考えられます。

対象工事 補助額 設備
高効率給湯機 24,000円/戸 給湯器
浴室乾燥機 20,000円/戸 お風呂
節湯水栓 5,000円/台 洗面台
手すりの設置 5,000円/戸 お風呂
段差解消 6,000円/戸 お風呂,洗面台等

こちらもシステムキッチンと同じく、給湯器が交換時期であれば合わせて工事することで補助額の合計が50,000円以上となります。
お風呂工事でよく検討される浴室乾燥機の補助額は20,000円で、浴室乾燥機の追加のみでは1,000円足りないです。
この場合、浴室リフォームの際、脱衣所のクロスも張替になることが多いので、交換時期が合えば洗面化粧台も交換しても良いと思います。
手すりの設置や段差解消も対象なので必要に応じて浴室乾燥機と合わせ工事しても良いと思います。
また、浴室に窓がある場合、窓の交換や内窓設置工事も対象となります。
窓のサイズにより金額は変動しますが、14,000~21,000円の補助額となっています。
窓がある方は合わせて交換するこを検討しても良いと思います。

トイレ・洗面化粧台工事

キッチンやお風呂の項目でもちょくちょく出てきましたが、トイレや洗面化粧台単体で補助額の合計が50,000円以上になるのは難しいです。
特に洗面化粧台は対象工事の補助額が5,000円のみとなるので、必然的に他の工事が必要となってきます。
トイレに関しては、手すり設置や段差解消を含めれば補助額の合計が30,000円となります。
キッチンやお風呂を除くのであれば、ここでも給湯器辺りが選択肢になってくると思います。
また、今回の制度ではエアコン設置も対象となっています。
こちらも冷房能力によって補助額が変動しますが、19,000~24,000円/台です。
交換時期が合うのであればエアコンも選択肢として良いと思います。

まとめ

こどもみらい住宅支援事業の利用について水回りに特化して説明させて頂きましたが如何でした?
実際は水回り以外でも、断熱改修や太陽光利用、建具交換、耐震改修等様々な工事が対象となっています。
詳しくは国土交通省のHP【こちら】を参照下さい。

いろいろ工事の組み合わせ等紹介させて頂きましたが、基本的に工事費以上の補助金が出ることはありません。
制度を利用しようとして、本来考えていない箇所までリフォームして工事費が掛かってしまっては本末転倒になります。
リフォーム本来の目的を念頭において、制度の利用有無から慎重に考え頂けたらと思います。